ジェイミー・カラム“Twentysomething”

music051130.jpgジェイミー・カラムというボーカリストが面白い。

最近知人に“Twentysomething”というアルバムを借りて初めて聴いたのだけれど、この気取りのない楽しさ、ベーシックな力と豊かな才能はとても貴重なものだと思う。スタイルはかなりポップス寄りのジャズ。多彩なアレンジが華やかだ。正しく音を楽しんでいる。

彼はピアノマンにしてボーカリスト。ジャズというにはかなりポップでソウルフルなボーカルスタイルだ。そして、その若さやジャケットの写真からは想像しにくい、渋く深みのある声の持ち主でもある。ジャンルフリーなアンテナを持ちながら、巧さを感じさせるジャジーな楽曲も鏤められていてドキッとさせられる。

たとえば、ジャズボーカルものと聞いて尻込みする人もいるかもしれない。けれども、その必要がないことは、少し聴いてみればすぐに分かる。この種の才能をジャンルミュージックだと思って聴く必要はない。かえって、生粋のジャズファンにこそ受け入れにくいのではないかとさえ思う。

ところで、今回知人に借りたのは、先にもリンクを張ったUS盤である。今ぼくは無性にUK盤が欲しくなってしまっている。4曲ものボーナストラックが入っているのだ。この手のオマケには否定的な意見もあると思う。確かに、モノによってはボーナストラックの追加や、勝手な曲順の変更が何ともいえない違和感を生んでいる場合がある。

けれども、このボーナストラックはかなり欲しい。

彼の奔放なアレンジで聴くレディオヘッド。しかもライブ音源。ああ、聴きたい。欲しい。もちろん、ブリジッド・ジョーンズの曲やヒップホップからのアレンジなんかも楽しみだ。

これはもう、遠からず買ってしまうに違いない。

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