サウンドトラック“デトロイト・ロック・シティ”

music050202.jpg朝の景色が白い。

うっすらと積もった雪が外に出る気持ちを挫く。ここのところいやに冷える。こういう時こそテンションが大事だ。通勤のお供はロックン・ロール。少々危険ではあるけれど、音量も大きめでいく。

今日のディスクは“デトロイト・ロック・シティ”

同名映画のサウンドトラックだ。知っている人には一目瞭然、KISSの定番曲のタイトルからとられている。
映画の詳しい紹介はここでは省くけれど、10代の頃ロックにはまったという人は是非。良質の青春映画で小粒ながら面白い。

サントラの内容はと言うと、KISSはもちろん、70年代あたりのグラムロック、ハードロックの名曲がずらり揃い踏み。洋楽にあまり親しみがない人にもロックの楽しさがストレートに伝わる絶妙の選曲だ。
それじゃあ、このあたりのロックには結構詳しいという人にとっては、ただの良質なコンピでしかないのかというと、全くそんなことはない。ここがこのサントラの特異なところで、なんと収録曲の1/3が90年代以降のイマドキのバンドによるカヴァーなのだ。

マリリン・マンソンがAC/DCをおどろおどろしくカヴァーしていたり、'20th Century Boy'を女性ロックバンドが無茶苦茶ヘヴィにカバーしていたりとかなり異色なものから、殆どオリジナルの完コピに近いものまで、カヴァー曲だけとってみてもバラエティに富んでいる。

ロック好きでこのサントラを知らなかった人はもちろん、洋ロックはよく知らないけれど盛り上がれるアルバムが欲しいという人にもうってつけの一枚。

ロックンローラーなのに流行モノに弱いKISSが、当代屈指のヒット・メーカー、ダイアン・ウォーレンを起用してしっかりコケた大仰なロックバラード'Nothing Can Keep Me From You'が締めに入っているのもご愛嬌。

とにかく文句なしのロックン・ロール・コンピレーションだ

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